混合歯列期(6〜11歳)の矯正治療

混合歯列期(6〜11歳)は矯正のゴールデンタイム

混合歯列期(6〜11歳)は矯正のゴールデンタイム

顎の骨の成長は、10歳ごろには8割が完成するといわれています。乳歯と永久歯が混在するこの時期は、成長を活かした介入がもっとも効果を発揮しやすいタイミングです。
「奈良おとなこども矯正歯科」では、一期治療でできる限りゴールを目指すことを方針としています。気になる様子があれば、当院までご相談ください。

こんな症状はありませんか?

  • 前歯のすき間

    隣の永久歯が生えてくることで自然に閉じるケースも多く、経過観察でよい場合があります。

  • 上下のあごの大きさのズレ

    受け口や出っ歯など骨格的なズレが明らかな場合は、あごの成長を促す治療を検討します。

  • 前歯のガタガタ(叢生)

    あごの成長途中で多少のガタつきは自然なこともありますが、程度によってはスペース確保が必要です。

  • 大人の歯のスペース不足

    これから生えてくる永久歯のスペースを、今のうちに確保したい状態です。

一期治療で目指していること

一期治療で目指していること

あごの成長を利用できるこの時期は、将来の抜歯リスクを下げられる可能性がある、またとないタイミングです。
当院では、一期治療でできる限りゴールを目指しながら、永久歯が生えそろうタイミングで状態をしっかり確認します。
仮に二期治療が必要になった場合でも、一期治療でしっかり土台を整えておくことで、できるだけ小さな範囲で済むことを目指しています。

6〜11歳だからできること

1.顎の歪みも、一期治療だけで整えられることがあります

叢生(歯のガタつき)とあごの歪みが気になっていた8歳のお子様のケースです。上顎成長促進装置と拡大床を使用し、10歳を迎えるころには一期治療のみで治療が完了しました。永久歯が並ぶスペースを確保しながら、あごの左右差にもあわせてアプローチできたことで、将来的に外科的な処置が必要になる可能性を限りなく0に近づけることができています。

治療前
治療後
主訴 かみ合わせがおかしい。下あごがずれている
診断 受け口。上下の顎の横幅・前後的なバランスにずれ
治療内容 一期治療のみ
治療期間 8歳〜(約2年)
費用 480,000円(税込)
主なリスク・副作用 歯の移動に伴う痛みや違和感、歯根が短くなる歯根吸収、装置周囲の虫歯・歯肉炎、治療後の後戻りの可能性があります

「あごを広げる」という言葉について、正直にお伝えしたいこと

「あごを広げる」という言葉について、正直にお伝えしたいこと

成長期のお子様には「あごを広げましょう」とお伝えすることがありますが、実際に広げられる幅は数ミリ単位です。
お顔の輪郭そのものを大きく変えられるわけではなく、唇や頬まわりの筋肉のバランスの方が、顔立ちには影響することが多いといわれています。
当院では、歯列だけでなくお顔全体のバランスを見ながら、無理のない範囲で装置をご提案しています。

この時期に整えた土台は、一生の財産になります

2.この時期に整えた土台は、一生の財産になります

そうした無理のない範囲でのアプローチだからこそ、この時期の治療には意味があります。
6〜11歳ごろは、歯が並ぶための土台となるあごの骨を整えることを中心に治療を進めます。
成長が続いているこの時期にしかできないアプローチだからこそ、一度整えた土台はその後もずっと活かすことができます。
土台を整えた結果として、ガタつきが自然に軽減したり、すきっ歯が改善したりすることも珍しくありません。

装置を使う時期と種類を見極める

3.装置を使う時期と種類を見極める

ただし、どんな装置でも今すぐ使えばいいというわけではありません。
ワイヤー矯正のように歯に強い力をかける装置は、永久歯の根っこがまだ十分に成熟していない時期に使うと、根の成長が途中で止まってしまう「短根化」のリスクがあります。 永久歯の根が完成する目安は、下の前歯でおおよそ9歳ごろ、上の前歯で10歳ごろです。
当院では、装置ごとに適した時期を見極めたうえでご提案しています。

整えた土台を安定させるために、舌の使い方も大切にしています

4.整えた土台を安定させるために、舌の使い方も大切にしています

装置で土台を整えても、それだけで歯並びが一生安定するわけではありません。
舌の位置も大きく関わっています。ぼーっとしている時に、舌先が上の前歯の裏側にある少しふくらんだ部分に軽く触れ、舌全体が上あごに当たっているのが理想的な状態です。

厚生労働省も舌のトレーニングと将来の健康との関わりに注目しており、舌の使い方は歯並びにも大きく影響します。舌が下がったままだったり、話す時に歯の間から舌が出る癖が残っていたりすると、せっかく整えた歯並びが安定しにくくなることがあります。矯正治療と毎日の舌の使い方は、二人三脚だと考えています。
当院では、こうした舌や口まわりの筋肉のトレーニングを「MFT塾」(口腔周囲筋機能療法)として、装置治療とあわせて行っています。

症状に合わせた装置の使い分け

症状やあごの状態に応じて、以下のような装置を組み合わせて使用することがあります。

拡大床 顎の幅を横方向に広げる取り外し式の装置。歯磨きがしやすく、食事の際も外せます。
急速拡大装置 上あごが極端に狭い場合に、上あご自体を広げる固定式の装置。
上顎前方牽引装置(フェイシャルマスク) 上あごの成長を促し、受け口の改善に用いることがある取り外し式の装置。
ヘッドギア・バイオネーター あごの成長を利用して出っ歯の改善を図る取り外し式の装置。
部分的なワイヤー装置 前歯を含む一部の歯だけを動かす固定式の装置。
マウスピース型矯正装置 混合歯列期のお子様にも対応した透明なマウスピースタイプの装置。

型取りは、口腔内スキャナーで負担を少なく

型取りは、口腔内スキャナーで負担を少なく

従来の粘土のような材料での型取りが苦手なお子様も多くいらっしゃいます。
当院では口腔内スキャナーを使用し、カメラでお口の中をスキャンするだけで歯型を取ることができます。読み取り時間も短く、小さなお子様の負担を減らすことができます。

MFT塾(口腔周囲筋機能療法)もあわせて行っています

MFT塾(口腔周囲筋機能療法)もあわせて行っています

装置での治療とあわせて、舌・唇・頬まわりの筋肉の使い方を整える「MFT塾」を行っています。
舌の位置や飲み込み方など、日常の癖を少しずつ整えていくトレーニングです。歯並びは装置だけでなく、こうした毎日の使い方の積み重ねでも安定していきます。

一期治療を、二期治療の“準備”で終わらせない

 一期治療を、二期治療の“準備”で終わらせない

一期治療をきちんと行うことで、二期治療が必要になった場合でも期間が短くなったり、内容がシンプルになったりするケースがあります。
ただし、一期治療だけですべての永久歯がきれいに並ぶとは限りません。「一期治療をしたのに、また矯正が必要なの?」とならないよう、当院では治療の位置づけを最初にお伝えしています。

早ければ早いほどいいわけではありません

早ければ早いほどいいわけではありません

6歳になったからといって、全員がすぐに治療を始めるわけではありません。
生え変わりの進み方、あごの成長、症状の程度を確認したうえで、もっとも効果を得やすいタイミングを見極めます。当院では「早く始めること」よりも「適切な時期に、適切な判断をすること」を大切にしています。

大人になってからは、この「成長」というアプローチの手段そのものがなくなります。子どもの矯正は成長という要素が加わる分、大人の矯正よりも難しい面があるとも言えます。「やらなくていい」のではなく「できない」時期があるからこそ、当院はこのタイミングを大切にしています。

よくある質問

Q. 拡大床は寝るだけで効果がありますか?

A. 装置の種類や症状によります。日中の装着が必要なケースも多いため、診断時に詳しくご説明します。

Q. 一期治療をすれば将来の矯正は不要になりますか?

A. 必ずしもそうとは限りません。二期治療が必要になる可能性も含めて、正直にお伝えしています。

Q. 6歳になったらすぐ治療を始めた方がいいですか?

A. 年齢だけでなく、生え変わりの進み方や症状によって最適なタイミングは異なります。診断のうえでご提案します。

Q. 治療期間はどのくらいですか?

A. 症状や使用する装置によって異なります。永久歯が生えそろうまで、経過を見ながら進めることが多いです。

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